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1日のベニズワイガニ漁解禁を控え、水揚げ量日本一を誇る境港(こう)(境港市)で8月31日、出漁式が開かれた。
大漁旗で飾られた漁船が家族や仲間に見送られ、日本海の漁場へ出発。初水揚げは約1週間後の予定で、来年6月末まで漁が続く。
出漁式には鳥取、島根、新潟県から9隻が参加。主催した「境港カニ水揚げ日本一PR実行委員会」の越河彰統会長が「今季も品不足が予想されており、少しでも多く水揚げしてほしい」と期待を込めてあいさつした。
中村勝治・境港市長は「気をつけて行ってください」と漁師らを激励。食料や漁に使う餌などを積み込んだ船は、大漁旗をはためかせて出港した。
修理中などでこの日の出港を見送った3隻を含む12隻は「日本海かにかご漁業協会」(境港市)に所属。農林水産相の許可を受けて隠岐西方の日韓暫定水域や、山陰沖から新潟県沖にかけての排他的経済水域(EEZ)で操業する。
水産庁境港漁業調整事務所によると、前季と同じ計1万830トンの漁獲制限割り当てを受けている。だが資源量の減少もあり、今季の水揚げ量は前季(計8934トン)と同程度になる見通しだという。
【小松原弘人】
厳しいわ